第30回:自分を知ろう30:股関節を動かそう①(2017年11月2日放送分)
10月は「腰まわり」をテーマにチェックと体操をご紹介しました。
腰まわりのチェックは腰痛予防、そして腰の正しい機能的なアーチの維持増進にはもちろん、肩こりなど肩まわりの問題の改善にもつながるということでした。
今月は、「股関節を動かそう」ということで進めたいと思います。
腰痛などの腰まわりの問題は、実は股関節に問題があったりします。膝や腰が動くと、股関節も動きます。繋がっているのです。股関節は案外動いていないことが多く、股関節に硬さがあるといろいろなところにストレスがかかる状態を招きます。また、逆に股関節が柔らかくても、筋力がないと股関節が緩くなってしまいますので、正しい動きを身に付けていくことが大切です。
メニュー①:うつぶせチェック
うつ伏せで寝ます。骨盤が床についていますか?
床と骨盤の間に手が入る方はいませんか?指がたくさん入ると股関節が機能的でないと言えます。左右差があると、身体がねじれているので問題です。
スポーツ選手がそのような状態であると、筋肉や関節に疲労がたまりやすくケガをしやすくなります。
メニュー②:股関節を機能的に動かす体操
8パターンありますので、それぞれ10回ずつを目安に行いましょう。
① うつ伏せに寝ます。片方ずつ膝を曲げて大きくバタ足をするように、交互にお尻けりをしましょう。
膝を頑張って曲げようとすると腰が引けて、お尻があがり、骨盤が浮いてしまいます。太ももの前の筋肉が硬いのに、膝を頑張って曲げると腰が引けやすくなります。太ももの前がリラックスして柔らかくなるように行うと効果的です。頑張りすぎずに、股関節を動かす意識で動かしましょう。
②次に、右ひざを曲げて足を90度に立てて、円を描くように足を回しましょう。
③次は、逆方向に回しましょう。
④次は、左ひざを90度に曲げて足を立てて、円を描くように足を回しましょう。
⑤次は、逆方向に回しましょう。
⑥次は、両膝を交互にけりながら、足を回しましょう。
⑦次は、逆回しで行いましょう。
⑧最後にもう一度バタ足をしましょう。
背伸びをして終わります。
では再チェックしてみましょう。先ほどよりも骨盤が床につきましたか?
生活様式の変化によって股関節が動かなくなり、腰が硬くなり、腰が引けやすくなっている方をよく見かけます。体操は無理せず、膝を曲げた時に股関節がやわらかくなるように行いましょう。頑張って蹴ると腰が引けるので、お尻を蹴るとお尻が小さくなるようにヒップアップを意識して行いましょう。