第37回:自分を知ろう37:内転筋を使おう(2018年2月15日放送分)
前回は「肩のねじり」がテーマでした。ねじりの機能が発達すると、腕が後ろにねじれます。例えば髪を結ぶ時には頭の後ろで腕をねじって行う動作です。そして、着物の帯を後ろで結ぶ動作を結帯と言います。この動きをするには肩の関節が「内旋」といって内側に回旋する動きが必要です。
今回は、「内転筋を使う」をテーマにしたいと思います。
では、チェックしてみましょう!
メニュー①:開脚前屈チェック
脚を開いて座ります。そのまま上体を前に倒しましょう。どこまで体が倒れますか?
◎おでこがつく
○肘がつく
△手がつく
×手もつかない。
前に倒した時に内転筋(内もも)が効いていますか?
次に、開脚でもチェックしてみましょう。
内転筋に効いていますか?硬くても内転筋に効いていたらOKです。
柔らかい方は、腕を使わないで上半身を起きあがらせるかどうかチェックしてましょう。
もし起き上がれない場合、体幹が弱く上半身が不安定なので問題が起こりやすい状態です。
逆に柔らかい方は、内転筋ではなくて、ひざやお尻の外側が効いていることがあるんです。
見た目は同じで同じ動作をしているのに、違う動作をしているのです。
内転筋が効いていないと、脚と腰が使えていない状態です。脚だけで立っていると膝に痛みがでたり、腰だけで立っていると腰に痛みがでたりします。
「柔らかい=すごい!」ではなくて、少し硬くても機能性がある人の方が日常生活も快適に過ごすことが出来ます。
メニュー②:コンディショニング
今回も8パターンあります。それぞれ深呼吸をして無理のない範囲で行いましょう。
特に痛みがある人は無理をしないようにしてください。
右を下にして横向きに一直線上に寝ます。
① 下脚(右足)を上下に動かしましょう。10回
② 逆側も同様に行いましょう。10回
③ 上の脚は上半身と一直線にして、下の脚を前面でスイングします。10回
④ 逆側も同様に行いましょう。10回
⑤ 後面でスイングします。10回
⑥ 逆側も同様に行いましょう。10回
⑦ 両足を伸ばしたまま、股関節から動かしバタ足しましょう。20回
⑧ 逆も同様に行いましょう。20回
最後に、深呼吸をして終わります。
では再チェックしてみましょう。先ほどよりもやりやすくなりましたか?
内転筋が効くと軽くなり、足腰の動きが繋がってきます。