第58回:自分を知ろう58:メンタルボディチェック③ 肩甲骨チェック(2018年11月15日放送分)
今回のテーマは、「メンタルボディチェック③肩甲骨チェック」です。肩甲骨の動きは腕を使うときに非常に重要です。腕をあげることは特にスポーツにおいて大事です。メンタルにおいては腕を挙げることは、例えば授業で発言するなど積極的な行動の現れです。腕が上がらない状態、肩甲骨が硬くなっていると自分の言いたことが言えず、心も閉鎖的になりやすくなります。今回も身体の状態に気が付き、身体の状態を改善しながらこころの状態も整えていきましょう。
メニュー①:積極性(肩甲骨)チェック
まずはペアで行いましょう。ペアが背中側から相手の肩甲骨を触って硬さや痛みがないか確認しましょう。また、一人のチェックでは、気を付けの姿勢からゆっくりバンザイをして腕の挙がりやすさをチェックしましょう。
◎少々押されてもいたくない(腕が軽く上がる)
○軽く押されて痛みがない(腕が上がりやすい)
△押されると少し痛い(腕が上がりにくい)
×ちょっと触るだけで痛い(腕が重く上がりにくい)
日頃のストレスや疲れで、身体の疲労が感じられなくなっている場合がありますし、肩甲骨の硬さは自分では気づきにくいところです。チェックで気づくところがあった方は、ぜひ改善していきましょう。
メニュー②:コンディショニング
1)立位腕ふり:
肩甲骨周辺の力を抜けるだけ抜いてリラックスしてやってみましょう。
足をそろえて気を付けで立ちます。そのまま両腕を上げてバンザイします。この時に足裏の荷重が中心に少し入るのを感じられると思います。その荷重のまま、腕をおろして気を付けの姿勢に戻ってその姿勢を保ちます。まっすぐに立ち、腕は肩からぶら下がっている状態にします。
① 両腕を前後にまっすぐ振って、肩甲骨が動いているのを感じましょう。
② 次に、腕を振りながら腕をねじりましょう。前に振った時に内旋(親指が下)、後ろに振った時に外旋(親指が上)にします。
③ 次に腕ふりを交互に行いながら、腕をねじりましょう。
一度、チェックをしてみましょう。
力が入っていると関節が固まってしまい肩甲骨と上腕骨のリズムが悪くなりスムーズに腕が振れません。肩甲骨は腕を振った時、柔らかく腕の動きに合わせてしっかり動いているのが正しい動きです。積極的に行けない時が、力が入る時なので、積極性を使うと腕は、無駄な力が入らず器用に強くしなやかに動きます。
次は①~③を膝の屈伸の勢いを使って行っていましょう。
各それぞれ左右10回ずつ行いましょう。
④ 膝の屈伸を使って両腕をまっすぐ振りましょう。
⑤ 次に、腕をねじりながら行いましょう。
⑥ 次に、腕をねじりながら交互に行いましょう。徐々に肘を曲げて引くように行いましょう。
終了後、再チェックしましょう。
足を使う事で、より腕の力を抜いて、より強くしなやかな動きを意識しましょう。体幹や下半身からのエネルギーをうまく腕に伝える事が、とても大切です。トップアスリートの感覚を身につけましょう。
ストレスを感じている方は特に、リラックスをして、身体を緩めて腕をブラブラさせてください。自分自身にストレスがある時の積極性は周りの人にも迷惑をかけてしまう場合もあります。一方で、リラックスして心を開いたときの積極性は、みなさんに元気を与えます。
先ずは、肩甲骨をゆるめて動かして、心身ともに元気を目指しましょう!