第59回:自分を知ろう59:メンタルボディチェック④
自信(鎖骨)のチェック(2018年11月29日放送分)
今回のテーマは「メンタルボディチェック④自信のチェック」です。
前回は肩の後ろ側の肩甲骨の状態をチェックしましたが、今回は肩の全面、胸の前の状態をチェックしてみましょう。「胸を張る」と言いますと、自信がある、堂々としている意味ですし、身体の中で、胸や肩や腕は、自信が表現されやすい部分です。英語でも、強さの象徴の陸軍のことをArmyという言葉で表します。腕がリラックスして自由に動けることで、自信を持って積極的に動かすことができます。
自信がない時の姿勢は、姿勢が丸まり、目線も下がったような姿勢になります。この姿勢が続くと旨の前の筋肉が硬くなりやすく、何かを抱え込むように背骨が曲がり、胸がやわらかく張りにくい状態です。堂々と胸が張れるようになることを目指して、状態をチェックして、自信をつけていきましょう。
メニュー①:自信のチェック
まずはペアで行いましょう。ペアがいない場合にはセルフでチェックしてみましょう。
ペアの方は、両側の鎖骨の下の部分(鎖骨の大胸筋上部付着部辺り)を触って硬さや痛みがないか確認しましょう。
立った姿勢でも、座った姿勢でもOKです。背筋を伸ばし、姿勢を良くした状態でチェックを行いましょう。
◎少し押されても痛みがない
○押されても痛みがない
△押されると少し痛い
×ちょっとでも押されると痛い
この部位(大胸筋の上部)に硬さがあると、肩が前に出やすく、目線も下に行きやすくなり、背中が丸く(猫背)なります。また逆に、こういう姿勢からもこの部位が硬くなります。この姿勢になるメンタルに注意が必要です。
メニュー②:コンディショニング
1)立位腕ふり:
前回と同じメニューですが、意識する所が異なります。今回は胸の周辺が暖かく、柔らかくなるように意識して行いましょう。
足をそろえて気を付けで立ちます。そのまま両腕を上げてバンザイします。この時に足裏の荷重が中心に少し入るのを感じられると思います。その荷重のまま、腕をおろして気を付けの姿勢に戻ります。その姿勢を保ちます。まっすぐに立ち、腕はリラックスし肩からぶら下がっている状態にします。それぞれ10回ずつを目安に行いましょう。
① 両腕を前後にまっすぐ振りましょう。肩甲骨が動いているのを感じましょう。
② 腕をねじりながら腕振りをしましょう。
③ 腕ふりを交互に行いましょう。一度、チェックをしてみましょう。
④ まっすぐ腕振りから徐々に腕を横に広げて振っていきましょう。そのまま胸が肩よりも少し高いところまでゆっくりあげまがら、胸を開くように行いましょう。
⑤ 腕振りのまま、身体の前後で両手の甲が当たるようにして行いましょう。
⑥ そのまま徐々に腕振りをしながら、腕を徐々に少し上にあげていきましょう。
トレーニングは、何をどの部分に意識するかが非常に重要です。強くなろう(背中)と思ったり、柔らかく(胸)なろうと思ったり、下げる上げるの意識を変えたりするだけで、効果はかなり変わります。次回に紹介します。
姿勢が丸まって目線も下がったような姿勢が続くことで、肩や胸の前の筋肉が硬くなって、胸を張りにくい状態になってしまいますので、肩・胸周り・背中を柔らかくして、リラックスできる状態にすることが、自信を持つ第一歩かもしれませんね。
日本の高度成長期は、いわゆるモーレツ社員のように緊張感を保って仕事するのが当たり前だったかもしれませんが、現在は緊張とリラックスをうまくコントロールできる人の方が高いパフォーマンスを保てると言われます。
まずは、リラックスをしてオープンマインドに、そして自信を持って穏やかな気持ちで過ごしていきましょう。